旭化成の2017年3月期決算の繊維事業は、売上高が前期比4.8%減の1257億円、営業利益が同15.8%減の117億円だった。キュプラ繊維「ベンベルグ」や人工皮革「ラムース」などの販売数量が増加したものの、競合による販売価格の下落や、円高の影響を受けたことが響いた。18年3月期は、オムツ向けスパンボンド不織布や自動車用エアバッグやタイヤ補強材のナイロン66繊維「レオナ」を中心とした販売数量の増加で、売上高は前期比9.0%増の1370億円、営業利益は同6.8%増の125億円で増収増益を見込む。
全社では売上高が前期比3.0%減の1兆8829億円、営業利益が同3.6%減の1592億円、経常利益が同0.5%減の1606億円、純利益が同25.3%増の1150億円だった。