ゴールドウインの2017年3月期決算は、売上高が前期比2.0%増の609億円、営業利益が同24.9%増の39億円、経常利益が同9.5%増の45億円、純利益が同1.6%増の34億円だった。売上高は7期連続の増収、営業利益は9期連続の増益、経常利益は4期連続で過去最高益を更新した。自社で店舗を直接運営する自主管理型ビジネスの強化を推進中で「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の新規出店や既存店のテコ入れを行い、プロパー販売比率の向上や販売ロスの削減によって大幅増益となった。自主管理店舗は前期から5店舗増えて136店、売上高全体における自主管理売り場の比率は2ポイントアップし54%になった。
部門別では、アスレチック事業は16年3月期で約30億円を売り上げていたアスレチックブランド「チャンピオン(CHAMPION)」を手放し、リブランディングを図る「エレッセ(ELLESSE)」「スピード(SPEEDO)」が苦戦している影響で、同19.7%減の156億円。しかし「ザ・ノース・フェイス」や「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」のアウトドア事業が同16.0%増の396億円と絶好調で、増収増益を確保した。
今期(18年3月期)は、売上高650億円(前期比6.7%増)、営業利益40億円(同2.3%増)、経常利益46億円(同0.5%増)、純利益35億円(同2.2%増)を予想する。