ファッション

豪華回遊寝台列車のスタッフの制服を滝沢直己がデザイン 

 デザイナーの滝沢直己は、JR東日本が5月1日に運行を開始した周遊型寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」のスタッフユニフォームをデザインした。滝沢は四季島のコンセプトの1つである東北をデザイン源に、各スタッフの働く場面に合わせてデザイン。ジャケットの素材は日本毛織のウール100%で、春夏はトロピカルウールを、秋冬はウールサージを使用。インナーウエアやシャツなどには形状記憶性と速乾性に優れた東レの生地を用いた。また、滝沢のデザイン経験を生かし立体裁断を行っている他、ボタンには東北の工芸品で有名な漆、ジャケットのカフは津軽組紐で作っている。

 滝沢は「ユニフォームというと機能性重視の作業着と見られがちだが、そこに東北と関連したデザイン性を組み込んだ。東北の工芸品には南部鉄器やタンスなど、普段生活で知らず知らずのうちに接しているものがあるし、草木染めやプリーツ、『シャネル(CHANEL)』でも使われているホームスパンなど、ファッションとも深い関わりがある。ユニフォームは乗客の目に入るもののひとつなので、ボタンや組紐など、細部に至るまでこだわった。オリエント急行など海外の旅を経験した乗客でも、『四季島』に乗った時に同格、あるいはそれ以上に感じられることを意識した。実際に働くスタッフからヒアリングし、実際に試行錯誤を積み重ね作ることで、働くスタッフがいかに快適に動けるかも考えている」と語る。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。