アッシュ・ペー・フランスからのMBO(マネジメント・バイ・アウト、経営陣による買収)により3月1日に始動したワンオー(東京、松井智則・社長)は15日、その目玉の一つであるOH!(オー)ショールームをメディア向けに披露した。
「リーバイス ビンテージ クロージング(LEVI'S VINTAGE CLOTHING)」や「リーバイス メイド&クラフテッド(LEVI'S MADE & CRAFTED)」など、多くのブランドの独占販売契約やブランディングを手掛けてきた大坪洋介シニアマネージングディレクターを筆頭とする3人のスタッフが扱うのは5ブランド(2017-18年秋冬コレクション)。うち2ブランドが紹介された。
「アトリエ&リペアーズ(ATELIER & REPAIRS)」はユーズドやビンテージを含む、世界中の余剰在庫をアップサイクルするブランド。買い取ったデニムやワークウエア、サープラス品には、ロサンゼルスとロンドンのアトリエで新たな命が吹き込まれる。リペアに用いられる生地も当然リサイクル品の完全一点物だ。
オランダ・アムステルダム発の「バナナタイム(BANANATIME)」は、“自宅で洗えるシルク服”をテーマとする。世界各地のシルク産地を巡ったカナダ人と日本人、2人のデザイナーがジェットインクプリントのシルク生地でシャツやショーツ、パンツを製作している。これに羽織るよう、カシミア×ウールのジャケットやコートも提案。裏地の付くものについては、すべてシルクで生産される。
ファーストシーズンは海外ブランドを日本に紹介するかたちだが、来季以降は日本からの情報発信も予定しており、「日本のものづくりをOH!ショールーム流にプロデュースして、世界がちょっとだけ驚くもの、感動するものを提案したいと思っている。そのため、ショールーム名に『!』を表記している」と大坪シニアマネージングディレクター。