三越銀座店と松屋銀座本店は5月17日、2017年夏の浴衣売り場を開設した。
三越銀座店の今年のテーマは、「銀座ブルー」。紺や藍色といったジャパンブルーに、ターコイズやスカイブルーなどをアクセントカラーとして提案。「銀座ブルー」の浴衣を着た、親子を含む社員モデル約15人によるファッションショーが行われた後、東海林憲昭・店長も加わり、浴衣姿でお客を出迎えた。東海林店長は、「浴衣は平安時代から800年以上続く、歴史あるもの。歴史・文化が根付く銀座の街から、浴衣にまつわるさまざまなイベントを行い盛り上げていく」とあいさつ。売上高は、前年比7%増を目指す。
9階の銀座テラスルームに開設した「銀座ゆかたガーデン2017」には、最大で約700点の浴衣を陳列。ここ数年、幼稚園・保育園の七夕会や夏祭りなど親子で浴衣を着るシーンが増え需要が高まっていることから、大人目線で“かわいい”子ども用浴衣のバリエーションを強化し、大人用の反物で作った甚平や、伝統技法の注染で染めた本格浴衣までそろえる。会期中は、親子で参加できる着付け教室や浴衣に合わせたヘアアレンジ講座、落語、「SK-Ⅱ」のスキンケアカウンセリング、「スック(SUQQU)」のメイクアップショー、「ウカ(UKA)」のネイルサービスなどを開催する。
一方松屋銀座本店は、7階呉服コーナーに浴衣の売り場を開設。スタートに際して“決起朝礼”を開いた。売り場には今年の新入社員からなる7人の「ゆかた組」が登壇し、大喜利風に「ま・つ・や・の・ゆ・か・た」の7文字で始まるスローガンを発表。最後は「他店に負けない銀座一番の品ぞろえで売上高1億円を目指します!」で締めくくった。
昨年は同店の耐震工事のため営業縮小を余儀なくされたが、今年は一昨年比で16%増の売り上げを掲げて、最大1000点の浴衣を並べる。伝統柄をモダンにアレンジした松屋オリジナル商品を充実。スリムに見える縦のラインによる柄に、大胆な花柄や金魚柄などを施したものが多い。浴衣の中心価格は3万5000円。