アシックス ジャパンは「アシックスコネクショントウキョウ(ASICS CONNECTION TOKYO)」を5月18日、隅田川左岸、墨田区役所前うるおい広場隣接地にオープンした。同施設はアシックス ジャパンが東京都墨田区の「リバーサイドカフェの開設・運営を行う事業者」の公募に応募し、事業主として選定され、作られたもの。 “サスティナブルコミュニティスペース”をコンセプトに、地元住民や隅田川付近を訪れる行内外の観光客に向けてスポーツを軸にしたライフスタイルの提案を行う。1階は栄養バランスを考えたメニューがそろうカフェや受付、2階はランニング時に立ち寄れるシャワー施設やフィットネススタジオを設けた2フロア構成。屋内ではヨガやピラティス、屋外ではランニングやウォーキングを、専門のインストラクターの指導のもとで実施する。オープン当日にはスペシャルゲストにレスリング選手の伊調馨を迎えたオープニングセレモニーが開催された。
西前学アシックス ジャパン社長は「当施設ではスポーツを軸として、人が互いにコミュニケーションをとっていけるようなものにしている。2020年の東京オリンピック・パラリンピックおよびその先に向けてのマーケティング戦略の一環でもある。観光地として人気の高い浅草は、国内外問わず活発に人が行きかうところ。新たなお客の創出を目指したい。これから人々がスポーツを接点に交流できる場所を多面的に展開していきたいと思っている」と語る。
山本亨墨田区長は「隅田川沿いは、5年前に東京スカイツリーができてから、多くの人が通る場所になった。墨田区は観光地としての側面と、川沿いがランニングコースになっているなど、スポーツとしての側面もある。2020年のオリンピック・パラリンピックも見据えて墨田区は観光都市として大きく一歩踏み出そうと考えていた。施設の今後の発展に期待している」と語った。
ゲストの伊調馨は「開放的な空間。カフェのメニューも試食したが、とてもヘルシー。運動と栄養、休養が揃っている施設だと感じた。同じ趣味の人同士で情報交換ができる、という面でも楽しい」と施設の感想を述べた。
また、前日の17日には、関係者向けにランとヨガを体験するプレオープンイベントを実施。ランニングは施設周辺の約4kmのコースで、福岡ソフトバンクホークスの王貞治・会長が幼少時に使用していた「業平(なりひら)公園」や300年の歴史を持つ老舗和菓子「長命寺 桜もち」など、浅草駅に近い立地ならではの名所を巡った。ヨガは施設2階のスタジオを使用し、自然光を浴びながら開放感のあるスペースでプログラムを体験した。イベント中は画家のフランキー・スィーヒ(Frankie Cihi)がライブペインティングを行うなど、“体験”を提供する新施設の姿勢をメディアやインフルエンサーを通じて発信した。