ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)の2017年3月期決算は、売上高が前年比10.2%減の66億5280万ドル(約7517億円)の減収、純損益は前期の3億9640万ドル(約447億円)の黒字から9930万ドル(約112億円)の赤字に転落した。
小売事業は同6.4%減の36億8200万ドル(約4160億円)、卸事業は同15.2%減の27億9700億ドル(約3160億円)だった。また、インターナショナルの売上高は同9%減で、特に北米は同21%減と苦戦した。
「16年度は企業の基盤強化における重要な年だった」とジェーン・ニールセン(Jane Nielsen)最高財務責任者。「オペレーションの効率化を図り、生産性を上げ、売り上げの質を改善した」。同期中に値下げ率の調整による利益率の改善のほか、在庫水準を30%下げ、17年春と秋の商品の品番数を20%削減。商品化のリードタイムを短縮し、20店を閉店するなど、収益確保のための仕組み作りに集中したという。
7月17日に着任するパトリス・ルーヴェ(Patrice louvet)新社長兼最高経営責任者の起用については、「グローバルなビジネス経験と数々のブランドを国際的な成功や復活へと導いた実績はもちろんだが、何よりも彼がラルフ・ローレン(Ralph Lauren)=エグゼクティブ・チェアマン兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーやシニアチームと協業しながらリーダーシップを発揮できるということが重要だった」と語った。
17年度の売上高については、同8〜9%減と見込んでいる。