ビジネス

ギャップ2〜4月期は12%増益 「オールドネイビー」がけん引

 ギャップ(GAP)の2017年2~4月期決算は、売上高が前年同期比でほぼ横ばいの34億ドル(約3842億円)、純利益は同12.6%増の1億4300万ドル(約161億5900万円)だった。既存店売上高は同2%増。「オールドネイビー(OLD NAVY)」と女性向けスポーツウエアの「アスレタ(ATHLETA)」がけん引した。

 アート・ペック(Art Peck)最高経営責任者(CEO)は「小売環境は引き続き厳しいが、われわれは最高の商品とカスタマー・エクスペリエンス(顧客経験)を届けることにフォーカスする。アイコニックなブランドポートフォリオとビジネス規模こそが、長期的な成長に導いてくれるだろう」と述べた。

 ブランド別で見ると、「オールドネイビー」が同8%増、「ギャップ」が4%減、「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」は4%減だった。ペックCEOは、「成長分野の中でも、『アスレタ』は並外れて業績を伸ばしている。『オールドネイビー』も非常に好調で、直近ではカリフォルニア州ウォルナットクリークに、ブランドをホリスティックに表現した新店舗をオープンした。この新しいフォーマットは、将来的に小型店舗のプロトタイプになる可能性がある」という。

 同社の2~4月期の業績は、すでに四半期ごとの結果を発表している多くの百貨店や専門店よりも優れていた。現在の小売業界について、ペックCEOは「リストラや倒産、客足減少、支出額の減少などさまざまな問題があり、われわれも少なからず影響を受けているが、これらの課題を市場シェア獲得のチャンスに変えたい。プライオリティは引き続き商品だ。少数の卸先との連携をより密にすることで、需要に素早く対応していく」とコメント。また、「私はいつもウィメンズのビジネスを一番に見ていて、その分野での成長に満足している。ウィメンズは最も困難なビジネスであり、業界の先端を行くものだ」と語った。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。