集英社は5月24日、自社媒体の専属・読者モデルを活用したインフルエンサー事業を開始することを発表した。SNSで企業の商品についてのPR投稿を依頼するなど、インフルエンサーを企業に斡旋する役割を担う。
集英社が企業に紹介するのは各誌で活躍するモデルなどの“スペシャインフルエンサー”をはじめ、読者モデルからなる“読者インフルエンサー”と外部提携による“編集部チョイスのインフルエンサー”の3パターン。外部の業務提携先として、総計3000万フォロワーのインフルエンサーを抱えるプラットフォーム“インフルエンサー ワン(INFLUENCER ONE)”を手掛けるレモネードを迎え、独自のインフルエンサー運用環境を構築する。
女子高生読者がメーンの「セブンティーン(Seventeen)」や20代の働く女性をターゲットにした「モア(MORE)」、買い物好きな30代女性を狙う「バイラ(BAILA)」など、媒体ごとの特性をもつ出版社だからこそ、各媒体に登場するインフルエンサーのファン層を熟知しているという強みがある。例えば「バイラ(BAILA)」であれば、中村アンやマギー、ヨンア、辻直子などを抱えている。「ウオモ(UOMO)」ならリヒトや建築家の谷尻誠、尾花大輔「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」デザイナー、「シュプール(SPUR)」なら萬波ユカや畠山千明、マスイユウ、Licaxxxといったように、人選もかなり幅広い。同社は「雑誌は本来多くのインフルエンサーが活躍する場。インフルエンサーマーケティングと出版社の親和性は非常に高いはず」とコメントしている。