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イタリアの百貨店「コイン」、投資会社が売却の意向

 投資会社BC パートナーズ(BC PARTNERS)は、イタリアの百貨店チェーン「コイン(COIN)」を手がけるグルッポ・コイン(GRUPPO COIN)社を売却する意向のようだ。BCパートナーズは、イタリア全土を中心に40の店舗網を築き、およそ4億ユーロ(496億円)を売り上げる「コイン」全店を売却したい考え。中産階級をメインターゲットに据えるグルッポ・コイン社は、ローマとベネチア、それにミラノにワンランク上の大型店「エクセルシオール(EXCELSIOR)」を有するが、ミラノ以外の店舗については合わせて売却する意向だ。加えてグルッポ・コインは、イタリアを中心にヨーロッパでマス向けに展開する衣料品店「OVS」の株式を31%取得しているが、これは保有し続ける。

 「コイン」は1916年、ヴィットリオ・コイン(Vittorio Coin)が創業。長年家族経営を続け、のちに「コイン」のセカンド業態として「OVS」を立ち上げた。99年にはミラノ証券取引所に上場。2005年、ヨーロッパの投資会社パイ パートナーズ(PAI PARTNERS)が買収した。11年、BCパートナーズに再度売却され、上場を廃止している。14年にはローマに初の「エクセルシオール」をオープンした。

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