バロックジャパンリミテッドが運営する「ペギーラナ(PEGGY LANA)」が今春のリブランディング以降、好調に推移している。その要因の一つが、“チョイスアップ”と名付けるスタイリング提案だ。同質化していた30代マーケットからの一早い脱却を狙い、リブランディング前の働く女性に向けたセットアップなどのオフィス服の提案から、より色や柄を多用したカジュアルなオフ服にシフト。単品で選ぶスタイル“チョイスアップ”の提案を新たに打ち出し、ニットを強みに、ジャケットやロンパース、ワンピースなど商品のラインアップを増やした。今シーズンのカラーパレットは、アイボリーやグレーを軸に、カラーブロッキングした青や黄色、緑など。素材に土に還る染料を使うなど、自然を愛する女性像を描く。「都会にいながら、ナチュラルに日常を楽しみ、ファッションを楽しんでいる女性。そんな女性に向けて、いつまでも輝ける等身大の自分らしさを提案していきたい」と白井弘美ディレクターは話す。
さらに、新生「ペギーラナ」の特徴は、型崩れしにくい素材を使った楽チンスタイル。パンツのウエストにゴムのアジャストをつけたり、一日着ていてもシワになりにくい素材を採用したり、アクティブで忙しい女性にもうれしい機能性を持つ。また2通り以上も着こなせるシャツなど、シーズンを通しても飽きのこないアイデアが取り入れられている。また、ECでは、同じアイテムの色違いでも、違うコーディネートを見せている。「ECはリアルクローズのスタイルを提案。ベストスタイルを1つ提案するのではなく、着回せるものである方が、リアルなので、コーディネート提案も強化している」と長谷つかさチーフデザイナー。
「リブランディング前は、マーケットの流れでもあった働く女性をメーンターゲットにしていたが、これからはトレンドやデザイン性、オリジナリティーを強化しながら、われわれがそれぞれ得意とするフェミニンとカジュアルを主軸にしたスタイルを提案する。ECで見せているコーディネートも2人で考えている。1アイテムをあらゆる着方で楽しんでもらえるよう、商品を作っていきたい」と2人。自分らしい優雅なフェミニンさを、ブランドを通して見つけてほしいという思いを込めた「Flair yourself(フレア ユアセルフ)」という新コンセプトの下、新宿ルミネ2店もリニューアルオープンしたデビューシーズンは、マルチカラートレンチコートなど特徴的なデザインが好評で、短期間で品薄になることもあったという。
「ペギーラナ」は、2014年秋に同社のグループ関連会社、フレームジャパンからデビューしたが、15年秋にバロックに業務移管し、新ディレクターの下で再スタートしていた。しかし、この春に同社のフェミニン系ブランドを担当してきた白井ディレクターと長谷チーフデザイナーの社内メンバーを起用し、2度目のリブランディングを実施した。