セブン・ドリーマーズ・ラボラトリー(SEVEN DREAMERS LABORATORIES)は5月30日、全自動衣類折りたたみ機“ランドロイド(LOUNDROID)” のメディア向けお披露目イベントとして「ランドロイド・ワールド2017」をソーカルリンク表参道で開催した。阪根信一・社長は「“ランドロイド”は洗濯機、乾燥機、食器洗い機に続き、掃除まで自動になった現代で、次に解放する家事は“衣類の整理”だ。大切な人に、次の自由を!」と宣言。これまで洗濯、乾燥した衣類をたたみ、仕分ける全自動衣類折りたたみ機として発表されてきたが、「それはごく一部で、提供できる価値はその先にある」として、衣類を折りたたむときにデータを蓄積し、アプリでデータを登録することで、オンラインクローゼットとして活用できる新機能を披露した。
“ランドロイド”はTシャツ、ボトムス、ホームウエア、タオルなどを識別し、アイテムに合ったたたみ方をし、アイテム別、あるいは、家族別など登録した方法でストックすることが可能になる。この折りたたみを通じて、使用頻度や好きな服の傾向、持っているけれどもあまり着ていない服などのデータを収集・活用することで、「衣類コンシェルジュとして提供していきたい。お助けロボットから、新しい出合いを作る提供型ロボットになる」と説明する。
この機能を補完するため、リアルクローズのレンタルサービスを行う「エアークローゼット(AIR CLOSET)」と協業。「エアークローゼット」の300ブランド・10万着・100人以上の登録スタイリストなどの力を発揮したレンタルサービスに加え、将来的にはスタイリストによるコーディネート指南なども行っていく方針だ。
その他、“ランドロイド・クローゼット”とアプリが連携することで、サービスや機能は随時アップデートが可能になる予定だという。また、IoT(モノのインターネット化)の先駆けとなるネット接続型家電メーカーのセレヴォ(CEREVO)とも協業。音声認識型照明ロボット“ルミジェント(LUMIGENT)”との連携なども図っており、今後も「光るパートナーと協業していきたい」という。
注目の“ランドロイド”のデザインは、前面がガラス、側面が天然ウッド、センターインターフェイスが本革という高級インテリア仕様。リビングになじむ、洗練された直感的な設計になっている。価格は185万円(税込みで199万8000円)。5月30日から限定予約を開始し、9月下旬か10月上旬から本格的に受注を開始する。初期はブランディングの意味もあって高額になっているが、数量が売れれば廉価にできるといい、「遠くない未来には、自動食器洗い機程度の価格で販売したい」と阪根社長。