ベイクルーズ グループのECが絶好調だ。2012年8月期に58億円だったEC売上高は、年率30〜40%で拡大し、2017年8月期も前年比3割増の280億円に達する見通し。同社は早くから会員や在庫情報を統合。その上でスマホシフトを鮮明にし、自社ECを起点にしたオムニチャネル施策を積極的に行ってきた。
同業のセレクトショップではユナイテッドアローズの202億円を上回るとともに、ワールド(売上高2575億円、EC売上高169億円)、オンワードホールディングス(売上高2449億円、EC売上高150億円)、といった大手アパレルをも上回り、ファッション企業全体でもアダストリア(売上高2036億円、EC売上高291億円)に次ぐ、トップクラスに躍り出ている。
今後も高い成長率を維持しながら、19年8月期にはEC売上高400億円を計画する。EC事業を率いる村田昭彦ベイクルーズ上席取締役ICT統括/EC統括は、「顧客接点を重視し、ショッピング体験をスマホ中心にリ・デザインする。11月にはアプリを再リリース予定で、“リアルタイムパーソナライゼーション”を推進する」という。