動画メッセージサービスアプリのスナップチャット(Snapchat)を運営する米スナップ・インク(Snap Inc.)は米国外では初めて、動画撮影のできるサングラス“スペクタクル(Spectacles)”を購入できる自動販売機“スナップボット(Snapbots)”をロンドン・ウォータールー駅近くの大観覧車、ロンドン・アイと、スペインの海岸通り、ランブラ・デル・マルに設置した。さらにイタリア・ベネチアのサン・バルナバ広場、ベルリンのマウントミッテへの導入を予定しており、ヨーロッパに販路を広げる。
米国ではすでに、ロサンゼルスのショッピングセンター、ザ・グローブ(The Grove)と、アメリカーナ・アット・ブランド(Americana at Brand)のLA店、グレンデール店にそれぞれ設置。さらに、3日にニューヨークで開催された音楽フェス、「ガバナーズボール(Governors Ball)」にも出店した。この他、オンラインサイトでは、米国、スウェーデン、イタリア、イギリス、スペイン、ドイツ、フランスなどの国で販売している。
“スペクタクル”は、広告事業を主軸とするスナップ・インク初の物販品。サングラスのフレームのボタンを押すとスナップチャットと接続でき、動画が撮影できる仕組みだ。価格は129.99ドル(約1万4000円)。
同社は3月にニューヨーク証券取引所に上場したばかり。上場以来初の決算となる1〜3月期決算では、売上高が前年同期比286%増の1億4965万ドル(約164億6150万円)を達成したものの、市場予想の1億5798万ドル(約173億7780万円)を下回った。純損失は前年同期の1億458万ドル(約115億380万ドル)から、22億1000万ドル(約2431億円)に膨らんだ。