「ジーユー(GU)」の2017-18年秋冬展示会に行ってきました。そこで個人的に1番気になったのは、一押しコーディネートのマネキンがジャケットの下に着ていた白いTシャツです。そこに黒のゴシック体で書かれていたのは、なんと“YES, I’M A FEMINIST”というどこかで聞いたようなフレーズ(実際の商品は“YES”が“YUP”になるそうですが……)。これを見て、もちろん頭に浮かんだのは「ディオール(DIOR)」が17年春夏コレクションで発表した“WE SHOULD ALL BE FEMINISTS”と書かれたメッセージTシャツです。そのアンサーとも賛同ともとれるメッセージを使ったTシャツが日本のブランドから出てくるとは思っていなかったので衝撃でした。
パロディーはパロディーなのですが、「ディオール」が火をつけたフェミニズムの主張は、他のデザイナーズブランドの17-18年秋冬コレクションでも多く見られた今シーズンを象徴するトピックスです。「ジーユー」ならその流れに1000円以下で乗ることができるので、この秋は「ジーユー」を着た“フェミニスト”が街にあふれるかもしれませんね。
ちなみに「ジーユー」は秋冬から、実需に応えたアイテム提案からテーマに基づくコーディネート提案に変えて、ファッションやトレンド発信力を強化するそうです。その第1弾として、7月からは「ジェントルウーマン」をテーマに秋冬最注目トレンドのグレンチェックのスタイルを大々的にプッシュ。8月以降もクラッシュベロアのパンツやビクトリアンカラーのトップス、コーデュロイのワイドパンツからスリッパ風シューズやファーサンダル、バッグの付け替えストラップまでを取り入れたトレンド満載の提案が続きます。