カナダグース ホールディングス(CANADA GOOSE HOLDINGS)の2017年3月通期決算は、売上高が前年比38.8%増の4億380万カナダドル(約327億円)、純利益は同18.2%減の2160万カナダドル(約17億円)で、増収減益だった。調整後のEBITDA(金利、税金および減償却前利益)は同49.2%増の8100万カナダドル(約65億円)を達成。売り上げは3期連続の2ケタ成長を記録した。
事業別では、卸売事業は同11.9%増の2億8850万カナダドル(約231億円)で、eコマースと路面店を含む直販事業は同249.0%増の1億1520万カナダドル(約93億円)に伸長した。同社は17年度に初の路面店をカナダ・トロントとニューヨークに開き、ECサイトをフランスとイギリスにオープン。さらに3月には、ニューヨークとトロントの株式市場に上場した。
ダニ・ライス(Dani Reiss)最高経営責任者は、「17年度はわれわれにとっていくつかの節目があった。急速な売り上げの拡大を継続させたことに加え、初の旗艦店を2店舗オープンした。いずれも予想を上回る伸びをみせている。そして最大の強みである春コレクションを発表したことで、3シーズン対応できるブランドとしての地位を確立し、上場企業として新たな船出を切った」と述べた。
なお日本では、サザビーリーグが同社のダウンウエアブランド「カナダグース(CANADA GOOSE)」と独占販売契約を締結しており、16-17年秋冬コレクションから日本国内でのセールスやPRを一元管理している。