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マッシュHDがドラッグストアの卸事業に本腰

 マッシュホールディングスはニュージーランドのピータークラウスグループ(ピーター・クラウス社長、Peter Kraus Group、 以下PKG)と提携し、PKGグループ傘下のエコストアカンパニーリミテッド(ecostore Company Limited)と 5月29日に日本法人を設立した。エコストアジャパンの社長には、椋林裕貴マッシュビューティーラボ副社長が兼任し、取締役には本社からパブロ・クラウスとバリー・ウォーレンスが就いた。マッシュHDはこれを機に、日本全国約200店舗のバラエティーショップや薬局での販売を開始し、卸事業に本腰を入れる。出資比率は双方50%ずつ。

 「エコストア」は、ニュージーランド発の持続可能な環境を目指すホームケア&パーソナルケア商品として知られ、衣料洗剤や台所洗剤、スキンケアなど100種類以上の製品を販売する。本国では、スーパーやドラッグストアのホームケアコーナーの90%以上で取り扱うほどのメジャーブランド。最近ではアジア進出も図り、15年の全体の売上高の10%をアジアエリア(主に中国と韓国、台湾、香港、シンガポール)が占めた。16年には、マッシュビューティーラボが独占輸入販売権を取得し、恵比寿アトレ西館2階に世界2号店をオープン。同社ビューティ業態の「コスメキッチン(Cosme Kitchen)」などでも販売している。

 今年1月30日号の「WWDジャパン」CEO特集で、近藤広幸マッシュHD社長は、「エコストア」の積極的な事業拡大について触れ、「ニュージーランドは地質学的に一番新鮮な島で、いろんな武器がある。社内でも“捨てる美学”(ウェルネス・ビューティ)を提唱しているが、さらに追求するべく、現地で某資源の採掘権の取得も完了している。環境改良型のホームケア商品開発に真剣に取り組む」と話していた。

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