ファッション

10年間で市場半減 ネクタイ業界が啓蒙ソング制作

 日本ネクタイ組合連合会は、ネクタイの着用を推奨するキャンペーンソングを制作した。シンガーソングライターの中村千尋(28)が作詞作曲した「ネクタイしようぜ」。ポップなメロディに乗って「キュッとしまった首元がすてき」「男は2割増し、いや5割増しでかっこよく見えるから」などと歌われている。7日からユーチューブでの配信が始まり、今後は売り場での販促に活用していく。

 同連合会の和田匡生・会長は「クールビズ導入から13年が過ぎ、当時の新入社員も35歳。5月になればネクタイを外すのが当たり前になっている世代に向けて、中村さんのような若い女性の目線で『ネクタイっていいもんだよ』というメッセージを届けたい」とキャンペーンソングの狙いを話す。

 日本のネクタイ市場は、2005年に環境省が音頭をとって始まったクールビズによって大打撃を受けた。05年に4160万本だった流通量(国産品と輸入品の合計)は、15年には2205万本とほぼ半減している(同連合会調べ)。かつて稼ぎ時だった6月の父の日もクールビズのため縮小。夏だけでなく、1年を通じた男性ホワイトカラーのカジュアル化も響いている。

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