1980年代にロンドンの蚤の市で10ポンド(約1450円)で購入された指輪がロンドンのオークションサイト、サザビーズロンドンオークションで65万6750ポンド(約9360万円)で落札された。指輪の石が、19世紀に旧式のカット方法であるクッション型にカットされた26カラットのダイヤモンドであることが鑑定で明らかになったことが今回の価格高騰につながった。
指輪を購入した女性は、石が並外れて大きいこともあり、模造品だと思い約30年にわたり使っていたという。しかし、もしかしたら本物かもしれない、とサザビーズに持ち込んだ。その後サザビーズが米国宝石学会(GIA)に鑑定を依頼し、本物であることが判明したという。
サザビーズロンドンの宝飾品部門を統括するジェシカ・ウィンダム(Jessica Wyndham)は「クッション型にする旧式のカットは、現代のカットほど光が強く反射しない。輝きが鈍かったため本物の石ではないと思ってしまったのだろう」とコメントした。