通販大手のオットージャパンが6月23日、30代女性向け自社ブランド「ファビア」の直営店を二子玉川ライズ3階(東京都世田谷区玉川2-21-1)にオープンする。4月に青山にオープンした旗艦店に続く2店舗目の出店。店舗面積は約100平方メートルで、EC商材から限られたアイテムのみを扱う。
出店について大久保武オットージャパン執行役員兼ファビア事業部門長は、「先に出店した表参道店もポップアップストアも全て目標を超える売り上げを達成するほどの好調ぶり。ECを見て店舗で買ったり、店舗でEC商品を紹介したりとオムニチャネル施策もうまくいっており、店舗の必要性も確かめられた。二子玉川はわれわれがターゲットとする顧客にマッチするロケーション。さらなるオムニ化を進めたい」と話す。
新店舗最大の特徴は、初めて導入するミラーサイネージだ。店頭の鏡に人感センサーとサイネージを埋め込むことで、普段は映像を流すサイネージとして利用しつつ、人が前に立った時には鏡として機能する。加えて、商品タグにQRコードをつけることで、鏡に向かってタグをかざすと、ECに紐づいた商品情報をサイネージに表示することもできる最新鋭のデジタルサイネージだ。「アパレル企業と比べると膨大なECの情報量を持っている。それなのに店頭でその情報をうまく活用できていなかった。店頭でこれらの情報を伝えるためのサイネージとして接客の一部として使っていきたい。まだまだ試験段階なので、まずは販売員が啓蒙をして楽しんでもらえればと思う」と大久保事業部門長。今後はアプリとの連携などを含めたさらなるオムニチャネル施策を進めつつ、数年以内に関東以外を含めて2ケタまで店舗を増やす計画だ。