サンエー・インターナショナルは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米国大統領の長女、イヴァンカ・トランプ(Ivanka Trump)の名を冠したファッションブランド「イヴァンカ・トランプ」との提携交渉を停止した。具体的な停止期間は明らかにしていない。
複数の米国メディアによると、米下院法務委員会におけるイヴァンカ・トランプに対する民主党議員の質問への回答で明らかになったもので、「サンエー・インターナショナルの親会社であるTSIホールディングスが日本政府と関係していることが分かったため、『イヴァンカ・トランプ』は、今後、サンエー・インターナショナルと交渉しないことを決めた」と報じている。
TSIホールディングスの筆頭株主が日本政策投資銀行であることから、公職と経営職の兼務により、公正を保てないとの批判を受けていたことによる決定とみられる。
米国でもトランプ大統領就任後に、米百貨店のノードストロム(NORDSTROM)が同ブランドの取り扱い中止の発表をしたり、その他の販売店がプロモーションを取り止めたりするなど、何かと話題になっていた。
すでにイヴァンカ・トランプは、米国大統領就任にあたり1月に自身のブランドを去っており、現在は、大統領顧問の地位に就いている。