ビジネス

米ロレアルの革新的な新オフィスを覗き見

 米ロレアル(L’OREAL)がニューヨーク・マンハッタン中部から少し西に外れたハドソン ヤーズに本社を移設してから約1年が経った今、米「WWD」が新社屋を訪れた。同社は2025年に完成予定のビルの10階分を占め、延べ床面積は約3万8000平方メートルに及ぶ。内装は建築事務所のゲンスラー(GENSLER)が手掛けた。現在、1400人の社員が勤めている。

 新社屋の中には、オフィススペース以外にも多くの設備がそろう。「エッシー(ESSIE)」の新商品が試せるネイルサロンや食堂、自由の女神などが見渡せる約370平方メートルのテラスが隣接するカフェ、メディテーションルーム、約1100平方メートルのラウンジスペースなどを完備。メディテーションルームでは、ストレッチや瞑想のサービスを提供するほか、社員全員に“リラックス動画”を配信する。
 
 また、「ザ ビューティ ラボ(The Beauty Lab)」では実際の店内の映像を映すなど、バーチャルリアリティー(VR)体験ができる。VR店舗を作るのに、5000〜6000枚の写真を撮影し、組み合わせている。また、実際に消費者を招いてフィードバックをもらい、VRで即座に店内レイアウトなどを変更することが可能だ。

 「コンシューマー ビューティ ラボ(Consumer Beauty Lab)」ではシャンプー台を完備したヘアサロンが登場。消費者が「ロレアル」の発売前の新商品を試し、フィードバックする。

 社員向けのストアにはロレアル傘下の30ブランド以上を取り扱い、好評だ。

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