先日閉幕したロンドンメンズのランウエイを歩いたアイルランド出身のラッパーをご存知でしょうか?今日はファッション業界注目の次世代ラッパー、レジー・スノウ(Rejjie Snow)を紹介したいと思います。
ここ数年、ラッパーがメゾンの広告ビジュアルに起用されるのを多く見るようになりました。「ディオール オム(DIOR HOMME)」はエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)を、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」はヤング・サグ(Young Thug)やケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)らラッパーを起用しています。また、カニエ・ウェスト(Kanye West)は世界一のファッションアイコンとまで言われるほど、いまファッション業界とヒップホップの関係は蜜月です。
そんな中、現在23歳のレジーは「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」2018年春夏ロンドン・メンズ・コレクションでランウエイを歩き、「ブランドブラック(BRANDBLACK)」のルックでモデルを務めるなど、すでにファッション業界で注目され始めているラッパーです。
ナイジェリアにルーツを持つ彼の楽曲の多くは、力の抜けたスローテンポな曲調にクセになる気だるいフロウを乗せ、まさに“チル”するには最適なサウンド。12年から活動をはじめ、13年に5曲入りのミックステープ「Rejovich」をリリース。するとこれがデビュー作にも関わらずItunesの「ヒップホップ/ラップ」のカテゴリーで1位を記録。一躍、時の人となりました。
昨年発表し代表曲にもあげられる「D.R.U.G.S」は、その素朴なトラックとループするシンプルで可愛らしいPVで話題を集め、YouTubeでは約400万回の再生数を記録しています。
14日には、5月にリリースした最新作「The Moon & You」に収録されている「UNBORN」のMVを公開。こちらもレジーらしい緩いトラックとなっており、普段から愛用している「グッチ(GUCCI)」のニット帽に「シーイー(C.E)」を着用していて、日本のファッションブランドもチェックしているようです。
オススメなのは、「PURPLE TUESDAY」です。こちらも最新作「The Moon & You」に収録されており、ニューヨーク出身のラッパー、ジョーイ・バッドアス(Joey Bada$$)とシカゴ出身のシンガーソングライター、ジェシー・ボイキンズ3世(Jesse Boykins III)をフィーチャリングに迎え、心地よいサウンドに仕上がっています。個人的に夜間のドライブにぴったりな“チルソング”としてプレイリストに名を連ねています。皆さんも是非ドライブのお供にいかがでしょうか?