オンワード樫山は6月20日、「CK カルバン・クライン(CK CALVIN KLEIN)」の新コンセプトショップを東京・銀座の並木通りの銀座ベルビア館 1階にオープンした。場所は、「ジョゼフ オム(JOSEPH HOMME)」の跡地。チーフ・クリエイティブ・オフィサーのラフ・シモンズ(Raf Simons)による新コンセプトと、新ロゴを取り入れた世界初の店舗だ。同店は、「CK カルバン・クライン」日本唯一のメンズとウィメンズの複合店でもある。
152平方メートルの店内は、ラフによるコンセプトを踏襲したカラフルなラグや、チェア、カーテンを配しているのがポイントだ。商品は、メンズとウィメンズのコレクションの他、サブライセンシーのバッグやシューズ、アイウエアなどを雑貨アイテムを拡充している。メンズとウィメンズの商品比率は5:5で、雑貨の売り上げは全体の3割を目指す。
オープンを記念して、本国企画の2018年春夏の商品を一足早く限定販売する。デザインは、NYのエンパイア・ステート・ビルをはじめ、ブランドの頭文字の“C”や、「カルバン・クライン」の創業年で、ラフの誕生年の“1968”をモチーフにしたポップなカラーワッペンを配したもの。メンズのスタジャン(5万2000円)、パーカ(3万6000円)、Tシャツ(1万4000円)、ウィメンズのスエットやパーカ(いずれも3万9000円)やシャツワンピース(2万8000円)、Tシャツ(1万6000円)などをラインアップしている。
オンワード樫山の吉田暁彦カルバン・クライン事業本部事業本部長は「当初は4月の開店予定だったところ、本国から発信された新コンセプトを採用できることが急きょ決まり、オープン日を2カ月延期した。現在既存店では、圧倒的にスーツを主力のメンズ店が強い。今回、ラフの新コンセプトを導入したことで、スーツだけでないカジュアルなメンズの日常着とウィメンズ、雑貨を強化し、顧客の若返りも期待したい。まず、この店舗を成功させることに集中して、今後の出店計画を考えていきたい」と話す。
「CK カルバン・クライン」は、「カルバン・クライン」のブリッジラインで、日本ではオンワード樫山が独占ライセンス権を持つ。13年に「カルバン・クライン プラティナム・レーベル」と改称したが、今年から、かつてのライン名の「CK カルバン・クライン」に戻し、ラフの新コンセプトの下リブランディングを図っている。現在は、百貨店を主販路にメンズが74店舗、ウィメンズが4店舗を運営する。現在ブランド名の移行期間中で、商品と店舗を「CK カルバン・クライン」へと切り替えていく。
7月には、下着ラインの「カルバン・クライン アンダーウェア(CALVIN KLEIN UNDERWEAR)」の路面店を渋谷にオープンする予定だ。運営は、本国の「カルバン・クライン」を運営するPVHコープ(PVH CORP)100%子会社のPVHジャパン。同店舗もラフによる新コンセプトが採用される予定だ。
■CK カルバン・クライン 銀座ベルビア館
営業時間:11:00~21:00
住所:東京都中央区銀座2-4-6