フランスのスタートアップ企業プリント社が開発した、スマートフォン向けのプリンタ機能付きケース「プリント ポケット(PRYNT POCKET)」が日本に上陸した。専用アプリをインストールしたスマートフォンに同商品を装着すると、撮影した写真をその場でインク不要の専用用紙で印刷することができる。同商品にはAR技術も搭載されており、アプリを起動した状態で印刷した写真にスマートフォンをかざすと写真が動く。ホワイト、ミント、ブラックの3色展開で、価格は税込みで本体が2万390円、専用用紙が40枚セットで2820円。現在、サイバーエージェントが運営するクラウド・ファンディングサイトのマクアケ(Makuake)で出資を受け付けている。
「プリント ポケット」上陸を記念し、6月21日には発表会が行われ、ゲストとしてギャル雑誌「エッグ(egg)」などを手掛けたインスタントカメラ専門のカメラマン米原康正が登場。米原は「SNSが主流の現在では、ただ撮った写真をアップするだけではなく、フィルムカメラで撮った写真をアップするなど工夫が見られるようになってきた。そういった世の中の流れに『プリント ポケット』はすごく合っていると思う。特にSNS中心の10代の子たちには新鮮に見えるのではないか」と語った。
プリント社は2015年にアメリカのクラウドファンディングサイトに「プリント ポケット」を出展し、目標金額を30秒で達成。その後16年にアメリカ、イギリス、フランスで発売し、今年日本に上陸した。