ハリウッド女優でフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)=ケリング(KERING)会長兼CEO夫人のサルマ・ハエック(Salma Hayek)が、ジュースバー「ジュース ジェネレーション(JUICE GENERATION)」のエリック・ヘルムズ(Eric Helms)創業者とタッグを組んで、フェイスパックにもなるスムージー兼フェイスマスクとアサイーボウルの宅配サービス「ブレンド イット ユアセルフ フォー ジュース ジェネレーション(BLEND IT YOUYSELF FOR JUICE GENERATION)」を米国で7月17日に開始する。
「ブレンド イット ユアセルフ」シリーズは、「アロエグリーンズ」「パパイヤ アボカド」「ウオーターメロン ハイビスカス」など12種類のスムージーをそろえている。カットされた新鮮なスーパーフードが凍った状態で自宅に届き、消費者はそこにアーモンドミルクや水などを加えてブレンダーにかける。毎月、あるいは隔月の契約で、6個、12個、24個から購入数を選べる。
スムージーやグリーンジュースのムーブメントはまだニッチだが、ブレンド用にあらかじめ計量され、カットされた材料を宅配するサービスは、食品デリバリー業界で需要が急上昇している。最近では女優のグウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)やテニス選手のセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)が、スムージーの材料を宅配サービスする「デイリー ハーヴェスト(DAILY HARVEST)」に投資していることも明らかになった。「グリーンブレンダー(GREENBLENDER)」など競合は他にもいるが、体の内側からも外側からも美しくなれるというコンセプトを持ち、全米展開を掲げるサルマの「ブレンド イット ユアセルフ」は一線を画す。
サルマは幼いころ、祖母が残りもののオレンジやパパイヤにハチミツを混ぜて顔に塗り、ナッツを上からのせてスクラブした後、しばらくパックしているのを見て育ったという。「ローフードを使った美容法はごく自然なこと」とサルマ。「メイクする前に新商品の『パパイヤ アボカド』を肌につけたら、保湿剤もアイクリームも不要だった。ベタつきもなく、素材の冷たさで肌にハリが生まれた。変だと思うかもしれないけど、効果はすぐに表れるの」と太鼓判を押す。
サルマは、2008年にアーモンドミルクをベースにしたデトックス効果のある「クーラー クレンズ」を発売したのを皮切りに、同社と10年来のパートナーシップを築いてきた。ヘルムズ創業者は、「創業18年にして最も壮大なプロジェクトだ。当社の“大いなる出発”になるだろう」と述べた。