ニューヨーク発「アリス アンド オリビア(ALICE + OLIVIA)」が好調につき、店舗数を拡大している。4月22日には関西初の旗艦店「アリス アンド オリビア心斎橋」を大阪・長堀通にオープンした。現在、日本では表参道の路面店の他、伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店、三越銀座店、大丸心斎橋店、ジェイアール名古屋タカシマヤなど主要百貨店15店舗、アウトレットの軽井沢・プリンスショッピングプラザの計16店舗を構える。
表参道店に次ぐ国内2店舗目となる旗艦店の心斎橋店は、総面積140平方メートル。2フロアからなる店舗は、ステイシー・ベンデット(Stacey Bendet)=デザイナーのパーソナリティーやスタイルが凝縮されたウエアをはじめ、ハンドバッグ、シューズ、アクセサリーなどをフルラインアップしている。
「アリス アンド オリビア」は、2002年に設立。日本では独占輸入販売権を持つルックが12年秋から取り扱っている。本国ではニューヨーク・ ファッション・ウイークに参加しており、特にドレスに定評がある。ベンデット=デザイナーの顔をモチーフにした個性的でアイキャッチなデザインのアクセサリーも人気だ。17-18年秋冬コレクションは、インド出身のイギリス作家、サルマン・ラシュディ(Salman Rushdie)の小説「The Enchantress of Florence」が着想源だ。男性社会の中で自身の運命を切り開いていく女性の姿を表現している。
新店舗へのこだわりや新作コレクションについてステイシー・ベンデッド「アリス アンド オリビア」デザイナーに聞いた。
WWDジャパン(以下、WWD):新たな心斎橋店の外装と内装へのこだわりを教えてください。
ステイシー・ベンデッド「アリス アンド オリビア」デザイナー(以下、ステイシー):この店舗には、白い石こうカーテンを使用した中世のデザイン要素と、コンクリートフロアを組み合わせた新デザインコンセプトを取り入れました。特に、全体に配したビンテージの家具やアート作品にこだわりました。赤と金の「クイーンズコート(QUEENS COURT)」のテキスタイルを使った中世モダン風のイタリアン・ラウンジチェアをはじめ、壮大な伊「ムラーノ(MURANO)」のシャンデリア、まるでフィッティングルームの劇場のような「フォルナセッティ(FORNASETTI)」の壁紙などがお気に入りです。
WWD:日本女性の印象は?
ステイシー:とても個性的なエネルギーとスタイルを持っていると思います。日本で2店舗目の路面店をオープンすることができてうれしいです。
WWD:ブランドの強みは何ですか?
ステイシー:「アリス アンド オリビア」は女性が運営する会社で、“女性のために女性によって”デザインされていることです。
WWD:現在、SNSをどう分析していますか?
ステイシー:私たちが作る全てのものが、あなたを笑顔にすると信じています。何かお気に入りがあれば、あなたはそれをシェアしたいと思いますよね。それこそがファッションです。ワードローブを通してあなたの個性とスタイルをシェアすること。現在は、それが“ソーシャルメディアでシェアする”ということにつながっているのでしょう。
WWD:新作の2017-18年秋冬コレクションについて教えてください。
ステイシー:スポーティーでエッジーかつ、フェミニンな雰囲気に仕上げています。ビーズのジャケットやフェイクファーをジーンズに合わせ、カジュアルな魅力を表現しています。
■アリス アンド オリビア心斎橋店
住所:大阪市中央区南船場4-12-6
営業時間:11:00~20:00