「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」や「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」のデザイナーを歴任したステファノ・ピラーティ(Stefano Pilati)が、セレブにモデル、デザイナーにと大忙しで2018年春夏パリ・メンズ・コレクションに登場している。
セレブとしては、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のショー会場に出現。自身が手掛けた頃の「エルメネジルド ゼニア」のスプリングコートにサングラス姿で現れた。当日はその後、若手ブランド「ゲーエムベーハー(GMBH)」のプレゼンテーションにモデルとして登場。そして間髪入れずに今度は自身のインスタグラムアカウントのストーリーから「近々お披露目する。もっと改良する予定」とのコメント付きで、17のルックをアップした。
「ランダム アイデンティティーズ(RANDOM IDENTITIES)」と命名予定のブランドでピラーティは、「性差を超えた選択の自由」を表現したいと言う。広告などに左右されない、個の表現をサポートしたい考えだ。メンズとウィメンズの違いや、シーズン性の薄いコレクションは、生産せず、販売もしない。ピラーティは、「自分のブランドを正式に立ち上げるかもしれない。立ち上げるなら、価格とバリューのバランスを追求する。まずはインスタの反応を見てみたい」と話した。
17のルックは、ハイヒールに合わせたダブルのスーツ、ドレープするボンバージャケット、ベルトで強くウエストマークしたトレンチコートなど。メンズがウィメンズを、ウィメンズがメンズを着ている写真もある。ピラーティがアップした画像は、25日午前2時ごろには消えてしまう予定だ。