カネボウ化粧品は6月28日、都内で発表会を行い、ドラッグストアや総合スーパーで展開しているカウンセリングスキンケアブランド「デュウ(DEW)」を、10月16日に全面刷新すると発表した。想定小売価格2500〜5000円程度の中価格帯ラインとなる新「デュウ」と、4700円〜1万円のプレミアムライン「デュウ スペリア」の2本柱で展開する。
「デュウ」は2000年に誕生。ヒアルロン酸を配合したとろみのある化粧水が特徴で、その後の“とろみ化粧水”ブームの火付け役となった。07年に高価格帯ラインのエイジングケアシリーズ「スペリア」を発売し、14年にリニューアルしていた。
発表会に出席した夏坂真澄・社長は、16年にグローバルプレステージ市場の改革として投入した「カネボウ(KANEBO)」が好調なことに触れつつ、今回の刷新を「改革第2ステージ」であると明言。「カネボウは存在感あるコスメブランドはあるが、残念ながら会社のシンボルになるようなスキンケアブランドは持っていない」と語り、マススキンケア市場の強化施策として「デュウ」刷新へ舵を切ったことを明かした。
アイテムはクレンジングクリーム、クレンジングオイル、化粧水、乳液、クリームなどで、「デュウ」は9品17品種、「デュウ スペリア」は8品16品種。中心商品となる化粧水の設計は、同社が1981年から研究を続けているヒアルロン酸を中心に据え、肌への浸透感や塗布後のハリ、潤い感、香りなど、五感へのアプローチにこだわった。
百貨店ブランドである「カネボウ」同様に“時間美容”をキーワードに掲げ、ブランドイメージモデルには女優で音楽家の松下奈緒を起用。150万人分のサンプリングをはじめ、過去最大規模になる体験会を開催し、ブランド認知度向上に努める。