アディダスジャパンは、国内初のシューズ開発施設を神戸に9月開業する。最先端レベルの計測、テスト機器、高度な製靴機器を完備し、世界で戦うアスリートのための次世代シューズを作る。同社のシューズ開発に長年携わってきたアディダス シューズ クリエーションアドバイザーの大森敏明氏(72)がディレクターに就く。
同施設ではアスリート向けのカスタマイズサポートを行うとともに、そのノウハウを生かしてラスト(木型)開発、アッパーデザイン監修、パターン作成などグローバル展開する定番品の開発も進める。大森氏の豊富な経験を生かした人材教育にも力を入れる。
大森氏は神戸を拠点に活動するこの道50年以上の大ベテラン。オニツカ(現アシックス)でシューズ作りを学び、1969年に独立した。99年からアディダス ジャパンの事業に携わり、日本で開発され、その後、世界で販売されるようになった「アディゼロ(adizero)」の生みの親として知られる。