ファッション

アンダーアーマーに新社長 創業者のワンマン経営から脱却を図る

 アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)社長兼最高執行責任者(COO)に7月10日付で、パトリック・フリスク(Patrik Frisk)前アルド・グループ(ALDO GROUP)最高経営責任者(CEO)が就任する。創業者であるケヴィン・プランク(Kevin Plank)会長兼社長兼CEOから社長職を引き継ぐ。

 アンダーアーマーは現在約50億ドル(約5600億円)の売上高で、ナイキ(NIKE)、アディダス(ADIDAS)に次ぐ3位のスポーツブランドとして急成長した。しかし昨年、小売りでの競争が激化する中、成長が鈍化。1〜3月期は赤字を計上していた。

 フリスク新社長兼COO(54)は、VFコープ(VF CORP)で「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」や「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「ヴァンズ(VANS)」などで要職を10年間歴任し、その後、シューズとアクセサリーをグローバルに展開するアルド・グループで CEOを務めていた。

 これまでプランク会長兼CEOのワンマン経営といえる状況だったアンダーアーマーの新たな人事にアナリストたちは好意的だ。「長期的に成長していく上で、適切な人事だ」とバークレイズは分析。「フリスク新社長兼COOはフレッシュな展望だけでなく、長いキャリアで培ったインターナショナルな経験をもたらすだろう」。

 アンダーアーマーは他に、チーフ・テクノロジー・オフィサーやチーフ・プロダクト・オフィサー、チーフ・マーケティング・オフィサーなどの要職も今回人事異動を行っており、新たなマネジメントチームでさらなる成長を目指す。

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