インテリア大手のニトリ(NITORI)は6月29日、シダックスビレッジ跡に明日開業する「ニトリ渋谷公園通り店」を関係者に公開した。9層約4990平方メートルの同店は山手線沿線では最大規模。1~5階ではトイレタリーや寝具寝装品、カーテンなどのホームファッションを、6~9階ではソファからベッドまで家具を販売する。
白井俊之ニトリ社長は、「渋谷公園通りは通行量が多いため、『ニトリ』を知っていても来店したことがなかった客層を取り込みたい。四季ごとの来店動機につながるような、季節を感じられる楽しい売り場にした。既存山手線沿線店と比較すると、渋谷という場所柄、価格は比較的低めでカラフルだ」とコメントした。
スマートフォン対応のフロアマップやプロジェクター型デジタルカタログ、壁面プロジェクターも導入した。収納や洗濯などは、さまざまなアイテムをコーディネートしたディスプレーでリアルな商品提案を行う。オリジナルブランドである「ニトリスタジオ」では、6階に初のレザー売り場を設け、値ごろ感のあるソファなどを販売する。8階の寝具売り場も強化し、マットレス・敷布団お試しコーナーを設置。9階では、通常の店舗では店頭に出していない組み立て家具や、季節性の強いこたつや学習机などを販売する。
ニトリは国内で445店舗、海外で45店舗、計490店舗を運営。2015年4月のプランタン銀座内に出店して以来、都心の出店を加速しており、池袋東武店や新宿タカシマヤタイムズスクエア店などに続き8店舗目になる。似鳥昭雄ニトリ会長は10年前から東京出店を視野に入れており、環七、環八、新宿、渋谷、池袋をターゲットにしていた。