「シャネル(CHANEL)」は、アマゾン(AMAZON)を通して同ブランドのロゴを使ったコピー商品を販売していた業者30社などを相手取り、商標権を侵害しているとして損害賠償などを求めていた訴訟に勝利した。
「シャネル」はコピー商品を販売した各業者に200万ドル(約2億2400万円)の損害賠償を業者に求めていたが、カリフォルニア州裁判所が命じたのは10万ドル(約1120万円)。結果、今回の判決によって「シャネル」は約300万ドル(約3億3600万円)の賠償金を得ることになる。
アマゾンはこれで被告業者との取引を停止し、商標権を侵害しているアイテムの画像を取り下げなければならない。さらにアマゾン・ペイメンツ社は、業者のアカウントに入っていた売上金を「シャネル」に移すことになる。売上金の総額はあきらかになっていないが、とうてい同ブランドが受けた被害に値する金額とは考えにくい。
ある業者は、「ロゴのついたスマホケースなどのコピー商品が5点売れて、たったの48ドル(約5300円)得ただけだ。しかも間違ってサイトにアップしてしまっただけなのに」と主張し、「シャネル」が訴えを起こした4月当初から(訴訟を)逃れようとしていた。
また、今回被告になった業者の1社はすでに弁護士を雇い、今回の判決に対して抵抗する構えを見せている。