ファッション

「シャネル」がコピー業者に勝訴

 「シャネル(CHANEL)」は、アマゾン(AMAZON)を通して同ブランドのロゴを使ったコピー商品を販売していた業者30社などを相手取り、商標権を侵害しているとして損害賠償などを求めていた訴訟に勝利した。

 「シャネル」はコピー商品を販売した各業者に200万ドル(約2億2400万円)の損害賠償を業者に求めていたが、カリフォルニア州裁判所が命じたのは10万ドル(約1120万円)。結果、今回の判決によって「シャネル」は約300万ドル(約3億3600万円)の賠償金を得ることになる。

 アマゾンはこれで被告業者との取引を停止し、商標権を侵害しているアイテムの画像を取り下げなければならない。さらにアマゾン・ペイメンツ社は、業者のアカウントに入っていた売上金を「シャネル」に移すことになる。売上金の総額はあきらかになっていないが、とうてい同ブランドが受けた被害に値する金額とは考えにくい。

 ある業者は、「ロゴのついたスマホケースなどのコピー商品が5点売れて、たったの48ドル(約5300円)得ただけだ。しかも間違ってサイトにアップしてしまっただけなのに」と主張し、「シャネル」が訴えを起こした4月当初から(訴訟を)逃れようとしていた。

 また、今回被告になった業者の1社はすでに弁護士を雇い、今回の判決に対して抵抗する構えを見せている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。