アイウエアのジンズ(JINS)は7月1日、原宿・明治通りの「ジンズ」原宿店をリニューアルオープンした。現在、中国、台湾、アメリカにも出店しているジンズは、同店をグローバルトレンドの情報発信店と位置づけ、国内の他店では取り扱いがない海外別注商品を販売していることが特徴だ。店舗面積は約112平方メートルで、コンクリートとべニヤ板でデザインされた空間設計はデザイナーの柳原照弘によるもの。また、ファサードはアーティストの大山エンリコイサムによるグラフィックを施しており、店内のアート制作は9月に完成予定だ。
5月26日、渋谷区宇田川町にオープンした旗艦店は建築家の藤本壮介が設計。2階はアート展などイベントを開催できる可動式のスペースを設置し、企画第1弾として、アーティスト鈴木康広の映像やインスタレーションを展示している。アート性を強めた、従来のアイウエアショップとは違う店作りが続いている。田中仁ジンズ社長は、「『ジンズ』は、ただ眼鏡を売る店ではない。常にイノベーティブで、前例がないことに挑戦している。“眼鏡店”というイメージをなくしたい」と話した。日本芸術写真協会が主催する「代官山フォトフェア」に賛同し、作品コンペティション「マグニファイ・フォト」と連動したジンズ店舗での個展開催も予定している。
ジンズの店舗数は320(5月末時点)。2016年8月期の売上高は前期比13.5%増の461億円、営業利益は同2.8%増の36億円。今期も店舗の売上高は5月まで毎月伸びている。