ファッション

靴職人・深谷秀隆の作品展が開催 球形の靴や歪んだ靴

 靴職人の深谷秀隆の作品展「『靴の彫刻』-伝統工芸の町の仲間と-」が、東京・表参道のジャイル(GYRE)3階、アイ オブ ジャイル(EYE OF GYRE)で7月4日にスタートする。深谷デザイナーは1999年、フィレンツェで「イルミーチョ(IL MICIO)」を立ち上げ、自身のブランドでの靴作りを開始。2006年から、トゥモローランド(TOMORROWLAND)とコラボレーションし、プレタシューズのデザインを手掛ける。

 同展では、深谷デザイナーが、日本人として初めてヨーロッパでビスポークの店舗を構えた05年から10周年を記念して15年にフィレンツェのマリーノ・マリーニ美術館で開催した作品を巡回展示する。展示のテーマは、“誕生”“捻くれ者”“叫び”など“人間が持つ様々な感情、性格、人種を靴で表現する”こと。東京での展示に際して、以前から交流のある富山のアーティストやクラフツマンと協働し、伝統工芸を取り入れた作品を新たに制作した。

 作品の素材はブロンズ、ガラス、陶器、木などさまざまだ。“純粋”“善良”を表現した卵型の「L’ANGELO DELLA CITTA」、展示室の角に収まった「FIGURA SEDUTA」、靴が溶け出したかのように歪んだ「L’AMMALATO」など個性的な作品が並ぶ。

 深谷デザイナーは「一つの部屋全体を使って表現をしたいと思った。ガラス職人の熊谷峻氏とともに作ったクリアガラスの靴『TSUKU TSUKU』、陶芸家の釋永陽氏とコラボした花器『GETTO GETO』を展示した部屋を見てほしい」と話した。同スペースでは、「TSUKU TSUKU」「GETTO GETO」の他、キュビズムの作品「UNA FORMA UN’IDEA」が天井から映写された映像を受け、刻一刻と印象を変える。「TENDE」など陶器の作品は、陶芸家がろくろを回した後、深谷デザイナーが手を加え整形したものだ。

 同展は7月30日まで開催する。

■「靴の彫刻」-伝統工芸の町の仲間と-
日程:7月4〜30日
時間:11:00~20:00
会場:EYE OF GYRE
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3階

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