ファッション

ヘアサロン検索・予約サイトビジネスの今 「ホットペッパービューティー」の一人勝ちを脅かす存在は?

 ヘアサロン検索・予約サイトとして圧倒的なシェアを誇る「ホットペッパービューティー」は、3月末にサイトをリニューアル。クーポン、ヘアスタイルなどの掲載数の上限を大幅に引き上げた。

 ますます便利になって、死角がなくなったように思える「ホットペッパービューティー」だが、当然のように掲載費はかかる。プランは6段階あり、さまざまなオプションもあるので一概には言えないが、月額数万〜35万円程度(編集部調べ)かかる。広告費を組めない小さなサロンは、集客力アップをとるか経費削減をとるかの選択を迫られている。そうした中で登場したのが、掲載費ゼロの検索・予約サイト「リザーブ.com」だ。サロン情報サイトへの掲載は完全無料であるうえ、当面の間、サロン情報の英語への翻訳・掲載サービスを無料で提供する。一方、「ビューティーナビ」は業界初の試みとして、会員登録なしでネット予約ができるというサービスを開始。利便性を向上させて差別化につなげる狙いだ。
  
  

 こうした各社の動きの中、最も注目すべきは「楽天サロン」。2012年6月からサービスを開始し、多くの楽天サービスで使用できる「楽天スーパーポイント」を武器に成長してきた。そして今年2月、登録サロン数約6000店舗の検索サイト「美美美コム(ビビビコム)」を運営する「美美美コム」を完全子会社化した。サロン検索に強い「美美美コム」と、ネット予約サービスに強い「楽天サロン」の長所を合わせることで、サロン事業の強化を図っていく。現在、「美美美コム」では楽天スーパーポイントを付与する取り組みを始めている。母体の事業規模から見て、今後「ホットペッパービューティー」の一人勝ちを脅かす存在になれるのか、注目を集める。

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