アリババがAI搭載のスマートスピーカー“Tモールジーニー(Tmall Genie)”のベータ版を発表した。“ジーニー”は広東語に対応し、中国で499元(約7184円)で販売予定。自社ECサイト、Tモール上で音声を通して買い物ができるだけでなく、メモやアラーム、ラジオ、インターネット検索や、日常的な会話にも対応可能だという。
こうしたスマートスピーカーは、アマゾン(Amazon)が“エコー(ECHO)”(120ドル=約1万3440円)、グーグル(Google)が“グーグルホーム(Google HOME)”(129ドル=約1万4448円)を既に売り出しており、アップル(Apple)も12月に“ホームポッド(HomePod)”(349ドル=約3万9088円)をリリース予定だ。
アマゾンの“エコー”は2015年の発売以来、1100万台を販売した。しかし、“エコー”と“グーグルホーム”の販売はアメリカのみで、“ホームポッド”はアメリカとイギリス、オーストラリアのみでの販売となる。そのため、アリババの“ジーニー”はアジア圏のECユーザー4億人以上の潜在的消費者を見込める。