アメリカでテレショップチャンネルQVCを手掛けるリバティー・インタラクティブ・コープ(LIBERTY INTERACTIVE CORP.、以下LIC)が、競合で同じくテレショップチャンネルHSNを展開するHSNiの株式62%を取得し、傘下に収める。LICはすでにHSNiの株式38%を保有。これにより企業価値26億ドル(約2900億円)の巨大なテレビ通販とECサイト企業が誕生する。LICは、業界王者のアマゾンを追随する考えだ。
「HSNは、QVCがグローバル・ビデオ・eコマースのリーダーになるための一助になるだろう。両社は毎年5万5000時間に及ぶ動画コンテンツを生み出しており、マルチチャネル戦略も盤石なものになる」とLICのグレッグ・マッフェイ(Greg Maffei)社長兼最高経営責任者(CEO)は語る。彼は「両社が力を合わせれば、ECとモバイルコマース、その他のショッピング・プラットフォームも最適化できる」と続ける。
またQVCのマイク・ジョージ(Mike George)社長兼CEOは、「世界的規模のビデオ・コマース企業として、また北米第三のEC企業として、2つが合併した会社は、次世代の小売のあり方に大きな影響を与えるだろう」と語る。