日本のフェス文化の草分けである国内最大級の音楽フェス「フジロックフェスティバル '17(FUJI ROCK FESTIVAL'17、以下フジロック)」の開幕まで1カ月を切りました。7月28〜30日の3日間で200を超えるアーティストが出演し、美味しいお酒とフェス飯を喰らい、大自然に囲まれ極上の音楽に浸れるということもあり、「フジロック」に行くために仕事を辞める人まで現れる“桃源郷的フェス”。そんな「フジロック」の出演アーティストは例年にも増して豪華な面々がラインアップ!そこで「WWD JAPAN.com」編集部が「時間が被ってる」「移動を考えろ」と言ったお声は無視して、独断と偏見で気になるアーティストを日別にピックアップ、紹介いたします!
ピタピタなブラックデニムにブラックレザージャケット、ウェールズ出身の“THE UK”を体現する4人組バンド、キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン(CATFISH AND THE BOTTLEMEN)。15年の「フジロック」では突如出演キャンセルを発表し、多くの方が涙をのんだのではないでしょうか……。ちなみに上で紹介している「Fallout」で「I was a test-tube baby」と歌うボーカル&ギターのライアン・エヴァン・マッキャン(Ryan Evan McCann)は、なんと試験官ベイビー!自身でもこれをネタにしており、出演者が全員“精子”なんてMV「Rango」もあります(笑)
yahyel
「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」17年春夏コレクションから2シーズン続けてショー音楽を手掛けた“宇宙人”の意を持つバンド、yahyel。顔が見えないほど暗い中で行われるライブは、映像作家でVJの山田健人による映像で、より彼らの世界観を演出します!昨年は新人枠「ROOKIE A GO GO」での出演でしたが、今年は満を持しての「RED MARQUEE」出演。夢の世界へトリップしたい人は必見です!
デンマーク出身のロビン・ハンニバル(Robin Hannibal)と、カナダ出身のマイク・ミロシュ(Mike Milosh)からなる男性2人組ユニットのライ(RHYE)。ミロシュの女性のような美しい歌声とハンニバルの巧みな楽器アレンジが絶妙に混ざり合い、空間を重視のリラックスした曲調に虜になるはず!キャンドルアートやライトアップの幻想的なステージ「FIELD OF HEAVEN」に登場します。
DAY 2
APHEX TWIN
2日目のヘッドライナーは、エイフェックス・ツイン(APHEX TWIN)ことリチャード・D・ジェームス(Richard David James)。日本を含む世界中に熱狂的なファンを持つ奇才、というよりむしろ変態。一応テクノのジャンルに大別されますが、“APHEX TWIN”と言うジャンルとして作家性の高い作品を生み出す唯一無二のトラックメーカー。20年前の第1回の「フジロック」以来の出演ですが、来日しても姿を見せないといった奇行ライブを披露しており、色々な意味でなんとしてでもお目にかかりたいアーティストです。
THE AVALANCHES
昨年、16年ぶりのセカンドアルバム発表と共に出演が決まっていたものの、メンバーの健康上の理由により突如出演キャンセルとなったアヴァランチーズ(THE AVALANCHES)がリベンジ出演!全曲サンプリングの名作アルバム「Since I Left You」は、個人的に愛聴して止みません。6月にニューヨークで開催された音楽フェスでは、新旧織り交ぜたLIVE SETで観客をぶち上げたというだけにLIVE SETの期待に胸が膨らみます!
LCD SOUNDSYSTEM
4年間の休止期間を経て、一昨年のクリスマスイブに新曲「Christmas Will Break Your Heart」の発表と共に復活したことが記憶に新しいLCDサウンドシステム(LCD SOUNDSYSTEM)。ダンスアクトとしては文句なし、正直ヘッドライナーでもおかしくないくらいで、現に昨年の「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(The Coachella Valley Music and Arts Annual Festival)」ではヘッドライナーを務めていました。
ミュージシャンにもファンが多いことで有名ですが、フォトグラファーに転身したあのエディ・スリマン(Hedi Slimane)前「サンローラン(SAINT LAURENT)」クリエイティブ・ディレクターもメロメロ。「V マガジン(V Magazine)」では、ソニック・ユース(Sonic Youth)のサーストン・ムーア(Thurston Moore)やスーサイド(Suicide)のマーティン・レブ(Martin Rev)と共にエディのポートフォリオシリーズ「New York Diary」に登場しています。
Temples
イギリスはミッドランズ出身の4人組サイケデリック・ロックバンドのテンプルズ(Temples)。メンバーのジェームス・エドワード・バッグショー(James Edward Bagshaw)は、2014年に「サンローラン」がアーティストを広告塔に起用する“サンローラン ミュージック プロジェクト”に抜てきされたほどのファッショニスタです。ノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)やポール・ウェラー(Paul Weller)らベテランアーティストからも支持を集めるサイケ・サウンドに目が離せません!
DAY 3
Bjork
最終日は、アイスランドの歌姫、ビョーク(Bjork)が降臨。昨年、VR映像作品の展示会プロジェクト「Bjork Digital — 音楽のVR・18日間の実験」で来日し、同プロジェクトのオープニングイベントでビョーク本人がDJをプレイしたのですが、日本人でも知らない日本の民謡をかけ観客を困惑させ話題に(笑)。また、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」や「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS)」をライブやPVで好んで着ることで知られる他、最新アルバム「Vulnicura」のジャケットで装着しているヘッドピースは、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」でアクセサリーデザインを担当している武田麻衣子デザイナーによるものなど、日本への造詣が良くも悪くも深いです。
最新アルバム「Migration」内収録の「No Reason」のMVは、日本の引きこもりの青年にフィーチャー。青年の苦悩が描かれた本作品は、CG技術などは一切使用しないワンカット撮影。手掛けたのは「The 2016 UK Music Video Awards」の最優秀新人ディレクター賞を受賞した若手映像作家、オスカー・ハドソン(Oscar Hudson)で、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループのビデオチャンネル「NOWNESS」にアップされているギンザ シックス(GINZA SIX)のショートフィルムも彼によるものです。
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