オンワードホールディングスの子会社オンワードグローバルファッション(以下、OGF)は、英高級ブランド「マルベリー(MULBERRY)」を展開する英マルベリーグループと日本における合弁会社を設立することで基本合意した。OGFが「ジル・サンダー(JIL SANDER)」などで培った高級ブランドの運営ノウハウと、英マルベリーグループの商品開発力を掛け合わせ、直営店を強化するとともに、セレクトショップでの卸売りやEC販売を拡充する。
合弁会社マルベリージャパンはOGFとマルベリーグループがそれぞれ50%ずつ出資する。設立は年内の予定で、代表者は現時点では未定だ。
日本の「マルベリー」事業は三越伊勢丹ホールディングスのCLUB21JAPANに代わって、今年4月からOGFが継承していた。CLUB21JAPANから引き継いだ伊勢丹新宿本店と阪急うめだ本店の2店舗に加え、OGFは4月20日に開業したギンザ シックス(GINZA SIX)に出店。現在、国内で3店舗を運営している。生産においては、すでに2016年秋からオンワードホールディングスの製造子会社である伊オンワードラグジュアリーグループが「マルベリー」のシューズ、ウエアを手掛ける体制を取っている。