「トゥミ(TUMI)」が米通信業界大手のIoTプロバイダーでAT&Tとハードウエアメーカーのラグトラック(LugTrack)と協力し、荷物をワイヤレスで追跡できるデバイス、“トゥミ グローバル ロケーター(Tumi Global Locator)”を発表した。ラグトラックが同デバイスの開発にあたり、AT&Tが世界中で同デバイスの運用に必要な通信網を提供する。
“トゥミ グローバル ロケーター”は縦11cm横6cm厚さ2cmで、重さは150g、「トゥミ」公式ECサイトで200ドル(約2万2800円)で販売中だ。どんな荷物にも取り付け可能で、GPS、GSM、Wi-Fi、Bluetoothを使用してリアルタイムで荷物の位置情報を発信し、アプリを介して追跡できる仕組みだ。“トゥミ グローバル ロケーター”には4つのモードがあり、トラベルモードは自動的にバッグの位置を20〜30分ごとに追跡し、バッグがあった場所の履歴を作成することが可能。ホテルモードでは、ホテルの部屋から荷物が移動された場合に通知が届く。その他、Bluetoothを介してデバイスに接続する近接モードや、離陸時に自動でスリープ状態に移行するスリープモードがある。
ロブ・クーパー(Rob Cooper)=トゥミ北米ジェネラルマネジャーは「荷物紛失のリスクは旅行中において最大のストレスのひとつ。こうしたストレスから解放し、安心・快適な旅を提供することが同デバイスの目標だ」とコメントした。
また、AT&Tは、「全世界で年間約2200個のバックが紛失しており、その確率は旅行者1000人あたり約5.6個。空港や航空会社はそれぞれの管轄下で荷物を追跡する技術に投資しているが、“トゥミ グローバル ロケーター”があれば、その技術を一旅行者でも使うことができる」と説明する。