「ランバン(LANVIN)」は7月10日付で、ブシュラ・ジャラール(Bouchra Jarrar)「ランバン」前アーティスティック・ディレクターの後任に、オリヴィエ・ラピドス(Olivier Lapidus)が就任したことを発表した。9月に披露する2018年春夏コレクションが、ファースト・コレクションになる。
オリヴィエは父親が創業したテッド ラピドス(Ted Lapidus)の元社長で、1985年から86年まで「バルマン オム(BALMAIN HOMME)」アーティスティック・ディレクターを務めた後、拠点を日本を含むアジアに移し、「メゾン ラピドス(MAISON LAPIDUS)」をディレクションしていた。2013年にパリのフェリシアンホテルのデザインを手掛け、最近ではオンライン上でクチュールハウスをローンチした。同クチュールハウスは、“SEE NOW,BUY NOW”に対応したランウエイショーをオンライン上で披露し、受注する。現在世界11言語に対応しており、ローカルチームによって採寸。注文した商品が完成までのフローをウェブ上で追うことができる。
「ランバン」のウィメンズ・コレクションの注文は2ケタ減で、急速に落ち込んでいたという。また、ハンドバッグをビジネスの柱として確立できずにいた。
パリの業界筋によれば、オリヴィエ就任のニュースは取締役会にとって衝撃的であったようで、2人が取締役会を離れることを決断したという。さらに、ブシュラとミッシェル・ウィバン(Michele Huiban)最高経営責任者の任命も、取締役会に相談なくワン・シャオラン(Shaw-Lan Wang)オーナーのほぼ独断で決めたとされている。