ベイクルーズの子会社ACME(アクメ)が手掛ける「ジャーナル スタンダード ファニチャー(JOURNAL STANDARD FURNITURE、以下JSF)」が、リノベる(同)と提携し、リフォーム事業に進出する。明治通り沿いにある「JSF」渋谷店を中心に月1~2回リノベーションセミナーを実施し集客を図り、「JFS」仕様にしたリノベるの渋谷ショールーム(東京都渋谷区桜丘町29-17)でライフスタイルコーディネーターによる相談や物件探しをスタートする流れとなっている。協業によって、家具やカーテン、雑貨などまでトータルで提案できるだけでなく、これまで実現できなかった住宅ローンへの一括組み込みができるのも大きなポイントだ。セミナーの初回は7月29、30日を予定する。
「JSF」は、今年20周年を迎えるセレクトショップ「ジャーナルスタンダード」の10周年に際し、提案の幅を家具・インテリアなどライフスタイルへと広げることを目的にスタートしたもの。ビンテージを今流に解釈したスタンダードなオリジナルアイテムと、トレンドが感じられる国内外の旬なブランドを組み合わせたテイストミックスのスタイルを提案している。辻雅彦ACME執行役員COOは「『JSF』の10周年に当たり、より顧客に価値を提供するために視野を広げ、モノに加えて生活環境を提案していきたいと考えた。多くのリノベーション企業がある中で、個性的な間取りを実現できるリノベるにアプローチさせていただいた」と語る。
一方、三井物産、東急電鉄の資本が入るリノベるは、“日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に。”を企業理念に掲げ、顧客の理想とする暮らしを実現するために、間取りにこだわって物件を探すところから入り込んで、不動産会社、施工会社、設計会社をつなぐ“リノベーションのプラットフォーム事業”を行っているのが特徴だ。山下智弘リノベる社長は「私たちのお客さまには『JSF』を好まれる方々が多かったため、相乗効果が見込めると考えた。協業により、住宅ローンに家具が組み込めること、物件探しから設計施工、サービス、資金設計などがワンストップでできスピードが速いこと、そして、『JSF』スタッフによる家具コーディネートによる顧客の好みをより具現化できることが強みとなる」と説明する。