米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com、以下アマゾン)が30時間限定の大セール、アマゾンプライムデー(Amazon Primeday)を、7月10日21時から12日3時まで開催している。アマゾンは同社のプライベートブランドを含む、“プライム限定”のアパレル商品を40〜50%オフで放出した。
アマゾンの出店社にソフトウエアとマーケティングサービスを提供するヴァイラル ローンチ(VIRAL LAUNCH)が11日午後に発表した中間報告によれば、アマゾンプライムデーのアパレル、ジュエリー、シューズのカテゴリーの売り上げは、通常日よりも180%増だったという。また、ビューティやヘルスケアのカテゴリーは164%増で、全カテゴリでは269%増だった。
また、ワン・クリック・リテール(ONE CLICK RETAIL)の調査によれば、2016年の米アマゾンのアパレルの売り上げは、米アパレル市場全体の売り上げ2000億ドル(約22兆円)に対し、34億ドル(約3876億円)だった。また、米アパレル市場全体の売り上げが前年比3%増なのに対し、米アマゾンのアパレルの売り上げは25%増で推移している。アマゾンがアパレルにとって重要なECプラットフォームになっているのは間違いない。
プライムデーセールはアマゾンの20周年を記念して始まったが、利益が出ているかは不明だ。「多くの小売りのプロモーション同様、利益が出るかどうかは問題ではない。売上高が伸び、マーケットシェアが獲得でき、プライム会員が増えて、利用率が高まることこそが大事なのだと思う」とムーディーズ・インベスターズ・サービス(MOODY’S INVESTORS SERVICE)のアナリスト、チャーリー・オシュア(Charlie O’Shea)。