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「ルイ・ヴィトン」が200社以上を相手取った裁判に勝利

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は再びコピー業者に勝訴した。フロリダ州連邦裁判所は7月10日、「ルイ・ヴィトン」の模造品を販売したとして、主に中国を拠点とし、アメリカで販売活動を行っていた200以上のオンライン業者に対し、合計2290万ドル(約26億1000万円)の賠償金の支払いを命じた。

 裁判所は業者のウェブサイトを閉鎖し、「ルイ・ヴィトン」の商標やイニシャルを使用した商品の製造を禁止した。また、“LV”や“Louis Vuitton”を組み込んだドメインを速やかに「ルイ・ヴィトン」へ返還するよう命じ、「ルイ・ヴィトン」はそれらの不当に登録されたドメインを抹消する権利を与えられた。

 複数のウェブサイトを運営していることが確認された業者を含む被告218社についてはそれぞれ10万ドル(約1140万円)の損害賠償を命じられ、その中でも「ルイ・ヴィトン」の名称をドメインに使用したり、同社と直接関係があるかのような記載が認められた71のウェブサイトについては、追加で1万ドル(約114万円)から6万ドル(約684万ドル)の賠償命令が下った。なお、「ルイ・ヴィトン」の法律顧問からのコメントは得られなかった。

 本件のような事案は、近年ラグジュアリー企業がウェブサイトで模造品を販売する業者に対してとっている典型的な対抗措置だ。「ルイ・ヴィトン」は6月にもアマゾン(AMAZON)を通じてコピー商品を販売した業者30社を相手取った訴訟の1審に勝訴し、損害賠償額6000万ドル(約68億円)が認められたばかりだ。

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