バロックジャパンリミテッドが秋冬をめどに、全ブランド共通のポイントアプリを導入する。これまでECのポイントサービスは一部ブランドでの試験運用しかなく、店舗にいたっては紙のポイントカードを使うブランドもあった。一部ブランドでは店頭用のブランドアプリを導入していたが、全ブランド・全チャネル(実店舗もECも)でポイントサービスを共通化することで、ブランドごとのサービスレベルの均一化を図る。
これまでブランドごとに溜まったポイントや購入額に応じて決まるステージは維持しつつ、今後はブランドを超えてポイントの使用が可能になる。既存のブランドアプリは利用を継続する。これに合わせて、自社メディア「シェルマグ(SHEL'MAG)」のリニューアルを実施する。詳細は未定だが、一方的な発信メディアからコミュニケーションの場へと刷新を目指す。
同社は6月に10年近く使ってきたEC構築システムのリプレイスを終えたばかり。在庫についても西船橋にあったEC専用在庫を店舗用倉庫2拠点(北柏の自社倉庫と埼玉・東松山の佐川急便の倉庫)に置くことで一元化を実現した。秋冬に会員データを統合することで、システム面でのオムニチャネル化を完了する計画だ。裏側の仕組みが整った時点で「シェルマグ」を起点に販売員や顧客が集まる場を作り、店頭とECで同じレベルのコミュニケーションを提供したい考え。