ミラノの有名セレクトショップ「10 コルソ コモ(10 CORSO COMO)」が入居するビルが、伊ファッションブランド「ツインセット(TWIN SET)」創業者で元オーナーのシモーナ・バルビエリ(Simona Barbieri)とティツィアーノ・スガルビー(Tiziano Sgarbi)に売却された。
ビルのオーナーが代わったことで「10 コルソ コモ」への影響も懸念されるが、ドナート・メイノー(Donato Maino)=ディエチ(DIECI)最高経営責任者(CEO)は、「賃貸契約に関する取引は、通常の不動産取引の一環として行われている。ブティック『10 コルソ コモ』は、ディエチ社によるライセンスビジネスの1つ。『10 コルソ コモ』のコンセプトは今もこれからも変わらない」と説明する。しかし、同社は昨年29万3377ユーロ(約3600万円)の損失を計上。負債総額は現在1300万ユーロ(約16億円)に膨らんでいるという。
バルビエリ新オーナーは4月に「ツインセット」のクリエイティブ・ディレクター兼ディレクターを退任。所有していた10%の同ブランド株式を、投資ファンドのカーライル・グループ(THE CARLYLE GROUP)に売却し、現在同投資ファンドが100%の株式を保有している。現在「ツインセット」はアレッサンドロ・ヴァリスコ(Alessandro Varisco)元モスキーノ(MOSCHINO)CEOが経営している。
なお、パリの人気セレクトショップ「コレット(COLETTE)」は12日に閉店を発表している。