ファッション

4人の映画監督から連想する2018-19年の秋冬トレンド

 13日まで伊ミラノで開催中のファッション素材見本市「ミラノ・ウニカ(MILANO UNICA)」はステファノ・ファッダ(Stefano Fadda)=「ミラノ・ウニカ」トレンド委員長のディレクションの下、2018-19年秋冬のトレンドを発表した。今回は著名な映画監督と、雰囲気や色合いが似ている別監督の作品を組み合わせた4つのテーマが発表された。

1.ソレンティーノ監督の「ダイナスティー(Dynasty)」


 
 パオロ・ソレンティーノ(Paolo Sorrentino)監督と1980年代に人気を博したテレビドラマ「ダイナスティー」を掛け合わせ、オーバーなくらいリッチな世界観を打ち出す。黒やゴールドを基調にバイオレットや赤をプラスした大胆な色調。ラメやルレックスなどのギラギラした光沢、ピンクやアニマル柄のファー使いなどひたすら派手なものが目立つ。

2.アルモドバル監督の「ビクター/ビクトリア(Victor/Victoria)」

 

 スペインのペドロ・アルモドバル(Pedro Almodovar)監督とブレイク・エドワーズ(Blake Edwards)監督の「ビクター/ビクトリア」を掛け合わせたこのトレンドは、カラフルでポップなイメージ。千鳥格子やグレンチェックなど17-18年秋冬から続く英国調トレンドは、ビビッドな赤を目立たせる。ストライプやレース、クロシェ(鈎編み針)にも赤を多用。紅白ストライプや幾何学模様などユニセックスに取り入れられる生地が多くそろう。

3.キューブリック監督の「シャーロック(SHERLOCK)」

 スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)監督とテレビドラマの「シャーロック」で表現するのは、ハイテク素材でモダンに仕上げた英国エレガンス。伝統のタータンチェックは、柄を少しぼかしたり、メッシュやフェルトと組み合わせたりして新しい表情に。タペストリーを思わせる手の込んだ柄などデコラティブなムードも継続。

4.タランティーノ監督の「リトル・ブッダ(Little Buddha)」

 

 クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)監督と、ベルナルド・ベルトルッチ(Bernardo Bertolucci)監督の仏映画「リトル・ブッダ」の主役はフリンジとレリーフ。コートやジャケット用の生地には房飾りやエスニックなディテールを使用。自然豊かでスピリチュアルな東洋の世界にインスパイアされたナチュラルカラーがメーン。中でも色調さまざまなオレンジがポイントだ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

メンズ32ブランドの猛暑に負けない推しスタイル 2025年春夏メンズ・リアルトレンド

「WWDJAPAN」12月16日号は、2025年春夏シーズンのメンズ・リアルトレンドを特集します。近年は異常な暑さが続いており、今年の夏は観測史上最も暑い夏になりました。ファッション界への影響も大きく、春夏シーズンはいかに清涼感のあるスタイルを提案するかが大切になります。そこで、セレクト各社やアパレルメーカーの展示会取材、アンケートを通して全32ブランドの推しのスタイルを調査し、メンズのリアルな傾…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。