イタリアの大手アイウエアメーカー、デリーゴのハウスブランド「ポリス(POLICE)」が、ミレニアルズをターゲットにリブランディング中だ。「ポリス」は、全売り上げの約40%を占めるハウスブランドの主力。昨年、「プラダ(PRADA)」や「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」などのアイウエアデザインを長年手掛けたエンリコ・フルラン(Enrico Furlan)を新しいクリエイティブ・ディレクターに迎え、若々しく、高いファッション性を意識したデザインに刷新していた。2017-18年秋冬の広告キャンペーンやショートムービーも新生「ポリス」を表現している。東京でも5月、日本法人デリーゴジャパンが、表参道の「LATTEST OMOTESANDO」で、インフルエンサー100人以上を招いたブランド初のポップアップイベントを開催した。
6月、イタリア・ロンガローネの本社の会議に出席した羽中田政樹デリーゴジャパン社長は、「『ポリス』の若者離れは、世界的な課題と認識している。ブランドをリフレッシュして、新しい顧客を獲得し、売り上げ向上につなげたい」と話した。ファッションブランドのライセンス移管が続くアイウエア業界で、ハウスブランドの強化が重要課題となっている。
デリーゴは1978年創業。2016年12月期決算の売上高は、前期比5%増の4億1000万ユーロ(約533億円)。「ポリス」は1983年にスタートし、時計や香水もあり、ミラノに旗艦店を構える。同社が手掛けるライセンスブランドは、「ランバン(LANVIN)」「ロエベ(LOEWE)」「ショパール(CHOPARD)」「ダンヒル(DUNHILL)」「フルラ(FURLA)」など。