オンワードホールディングスのECグルメサイト「オンワード・マルシェ(ONWARD MARCHE)」は今秋、海外販売代行サービス「バイイー(Buyee)」を通して、香港と台湾、シンガポールの越境ECに試験的に出店する。1年後をめどに、自社ECを開設する計画だ。「オンワード・マルシェ」は国内の生産者から直接バイイングし、産地直送する旬な食材・フード選びにこだわっているが、将来的には、オンワードグループの海外支店や現地法人を活用し、世界のおいしいものを加えたラインアップを目指す。
二子玉川ライズで開催中の初の試食イベント「青空オンワード・マルシェ」で、保元道宣オンワードホールディングス社長は「食はファッションよりも手軽に楽しめる。こうしたイベントで、お客さまとの接点を作り、ECでの利用も促したい。海外拡大はアジアから始め、ゆくゆくは欧米にも広げる。ファッション同様、グルメもECを活性させ、さらなるオムニチャネル戦略を図りたい」と話す。
直近の2017年2月期決算では、全社的に進めるオムニチャネル戦略によって、EC売上高が前期比25.9%増の150億円に達し、利益に貢献した。